想いを大切に継ぐ家

彦根市 T様【暮らしのインタビュー】

お客様の声|暮らしのインタビュー

◇彦根市 T様邸 201912月竣工

◇家族構成/ご夫婦・息子様1


3人の息子さんやご両親、おばあ様との思い出ある築57年のお住まいを建て替えられたT様。増築を繰り返したことによる暮らしにくさが解消され、趣味を存分に楽しまれている暮らしの様子をお聞きしました。

夫婦それぞれの趣味を満喫

学生時代から収集し始めた歴史の本。自分が関わった土地にどんな歴史があるのか興味があり、滋賀県内は全て揃えています。面白いですよ。

 

以前は、家のあちこちに分散して保管していたので探すのも大変で、大きな書棚にひとまとめにして眺めたいと思っていました。

本の大きさに合わせて少しずつ高さの違う棚を作ってもらったので、スッキリと並べられるように。
読みたい本をいつでも手に取って、スキップフロアに腰かけて読めるようになり嬉しいですね。大満足です。(ご主人)

 

ミシンなどの手芸をしている時間が好きで、そのためにキッチン横に小上がりの畳の間をつくりました。

キッチンで煮込み料理をしていても、ここでミシンができるというのが嬉しいです。
お花と野菜づくりも大好きで、庭に少しずつ増やしながら楽しんでいます。(奥様)

 

親子で楽しむ庭づくり

初め玄関前に植えたのはシマトネリコとアオダモ、カエデの3本、中庭にはモミジだけでした。
少しずつ挿し木や株分けで増やしながら楽しんでいます。

 

3年目の梅の木は、ようやく今年ひとつ実がなりました。
いつかわが家の梅で、梅干しや梅酒を作りたいと楽しみにしているんです。

クリスマスローズやレウイシアなどの宿根草は「今年も咲いてくれた!」と嬉しくなります。

 

芝生の手入れは息子。庭の小道には前の家の屋根瓦を再利用して作ってくれました。

 

家庭菜園には猿除けのオリも。この辺りは猿がよく来るのですが、息子お手製のこのオリで安心です。

 

お盆など息子たち家族が大集合したら、テントやタープを張ってバーベキュー。
庭のある暮らしを存分に楽しんでいます。

 

 

思い出の梁を現しに

50年だった前の家は奥へ奥へと増築を繰り返したことで、使い勝手も悪くなっていました。
土地が低く大雨の時には床下浸水の心配もあり、耐震にも不安があったため、新築することに決めたのですが、正直なところ、父が建てた家を自分が壊してしまうことに、ものすごく抵抗がありました。
ですが、こんなふうに梁を入れていただけて、本当に嬉しかったです。

解体したときに、梁には父の名前や上棟日が見え、当時の両親の想いを強く感じました。
「残せて良かった」と梁を見上げる度に思っています。

(昭和37年、上棟の様子)

 

(▼令和元年、思い出の梁を残した上棟の様子)

 

 

あともう一つ、内保さんへの要望が叶ったのが「井戸」です。
昭和37年頃から使い続けてきた手押しポンプの井戸を残していただきました。

(▲昭和50年当時の井戸)

 

(▲平成5年当時、右端に写るのが井戸。3人の息子さんとお餅つき)

 

(▲令和5年、現在も大活躍の井戸)

 

先祖から私の孫へと、6代に延々と引き継がれた井戸の存在が我が家の歴史を物語っています。

 

 

両親の思い出に囲まれて

リビングテーブルは、以前床の間に使っていたトチの木の床板を加工していただきました。
文机くらいになればいいなと思っていたのですが、こんなに大きなテーブルにしてもらえるとは。

 

裏を見ると床板だったことがわかり、歴史を感じますね。

 

(▲以前の床の間、左の床板を再利用しテーブルに加工しました)

 

衝立は季節に合わせてヨシの部分を変えられる父のお手製。そして、母のパッチワークを敷物に。両親を近くに感じます。

 

玄関に飾っている祖父母の箪笥は、引き戸に竹があしらわれたデザイン。

そこに祖母の着物の帯を敷き、小物や絵馬などを飾るお気に入りの空間に。
新しいものとは違う魅力があります。

 

 

定年後を暖かく健康的な暮らしに

家づくりを考え始めたのは会社の定年を迎えた頃。
初めて内保さんの見学会に行ったのは2017年、鳥居本での見学会チラシが入っていたのがきっかけです。

※鳥居本のお家はこちら

「うわぁ!いい!」とにかく第一印象が良かったのを覚えています。
玄関を入ると庭が見え、中に入るとふわっと木の香りがして。それからは何回も見学会に行きました。

 

住み心地は大満足。断熱や窓が変わると、体感がこんなに違うんだなと驚きます。
定年後に家づくりをしたので、これからの暮らしを考えて楽に暮らせるよう寝室を一階に。夜中のトイレも安心になりました。

以前は「部屋が広い=寒い」家でしたが、今はひとつながりの間取りでも家中が暖かく、どこにいても快適。

 

薪ストーブ生活も満喫しています。
孫が遊びに来たときも、ピザや焼き芋など家族の楽しみが増えました。

 

四季を感じる暮らし

どの部屋からも庭が見えるようにしてほしいとお願いしました。
前の家も庭を囲むような暮らしだったので、その雰囲気を残したいと思ったんです。
常に緑が見え、キッチンに立っていてもホッと落ち着きます。

春には梅の花、秋には赤く色づいたもみじ、冬は灯篭に雪が積もって綺麗ですよ。
ほんのちょっとした季節の移ろいを味わいながら、日々暮らしを楽しんでいます。

 

これから家づくりをお考えの方に

家づくりはとても楽しいもの。私たちは、上棟後、何度も見に来ていました。
家がどのように出来ていくのか、その過程もぜひ楽しんでもらいたいと思います。
完成したら見えなくなる構造も写真に撮っておいたり、たまには大工さんと話せたことも良かったです。

足を運んで、家づくりを存分に楽しんでください!

 

取材後記

ご先祖様への想いがとてもあたたかいT様ご夫婦。それぞれが大好きなことを存分に楽しまれている暮らしは魅力的で、また息子さんの応援も心強い味方に感じました。時にはお孫さん達と家族大集合のひとときを楽しむ…!私の理想となる定年後の素敵な暮らしでした。(広報企画:髙山)