【NEW】大好きなお花に囲まれた暮らし
Dry Flower Gallery 遊花 様【暮らしのインタビュー】
お客様の声|暮らしのインタビュー
◇Dry Flower Gallery遊花 様
◇2023年3月竣工
子どもたちや地域の人に、もっとお花を身近に感じてほしい、お花にふれる機会を作りたい、と念願のギャラリー「遊花(ゆうか)~花で遊んでほしくて」をつくられました。色とりどりのお花に囲まれた毎日のご様子をお聞きしました。
まるでジブリの世界
植物を愛でることは癒しの時間です。レッスンもやっていますが、毎月来て下さる方は、「この時間が癒し」と言って下さいます。
私も、朝から晩までお花に囲まれて、ほんとうに幸せだなって思います。
よく「ドライフラワーは風水的にどうなんですか?」と聞かれますが、「ドライフラワー以上に、生きた植物や切花を置いて下さい」とお伝えしています。
生命あるものの力を借りて良い運気を運んでもらい、好きなドライフラワーも飾り、ぜひ癒しの空間にして下さい。
また、植物やお花を囲む空間は、木の素材にしようと決めていました。
年を重ねると色の好みすら変わることもありますが、木は何年経っても飽きないんですよね。
来て下さった方が、パッとドアを開けて、木の造り・木の匂い・花の香りすべてを感じて下さって「わぁ、すごいっ!」と言って下さる。
それがまた嬉しいんですよね。
「ジブリの世界にきたみたい!」と言ってくれる人もおられます。
「遊花」の由来
漢字は違いますが、実は長男の名前なんです。
長男が幼い頃に既に決めていました。自分が独立するときは、この名前でいくと…。
息子が大きくなった今、息子からしたら少し迷惑だったかなと…(笑)
私にはとても大事な原動力となるものがあって、それは私が子どもたちのお花の先生になる!ということです。
花が好きなのはもちろんですが、私の子が学校に行けない時期があり、その時に「何かこの子が得意とすることを伸ばしてあげたい」、「気持ちを落ち着かせられる習いごとを見つけてあげたい」と思い、色々と習わせてみましたが、通えなかったり、みんなと一緒にできなかったり…その経験から、同じ思いを抱えたお子さんたちが通えるお花の教室をしたいと思いました。
お花は心を落ち着かせ、五感が刺激されることで、リラックスできます。
学校や家とは少し違う役割として、落ち着ける居場所を作りたい…
それから資格を取り、ブライダルのお仕事にも運よく就けて、お花の修行をさせて頂きました。
ふくらの杜をお借りしてレッスンも沢山させてもらいましたが、だんだん自分の子が大きくなるにつれ、特性のある子どもたちの働ける場がないなと、今度は卒業後が不安になり、この子たちが働ける場所をつくりたいと、ギャラリーを開きました。
花束に込めた思い
花束やアレンジにしても、こんな色がいいかな?と、もらわれるお客様の年齢や雰囲気をお伺いし、お話しながら決めています。
使う花一つにもこだわりを持っています。
お客様がいつ何度頼んで下さっても毎回楽しめるように、「この花は何?」とワクワクするように、見たことのないような花を使ってみたり、アレンジの形も変えてみたりと、遊び心いっぱいで、頼んで下さった方も、プレゼントとして貰われる方にも楽しんで頂けるよう心がけて一つひとつ大切にしています。
(写真:遊花さん提供)
お気に入りの窓と棟梁の祝詞
グレーの壁に、木で作った十字の窓枠がどうしてもほしくってお願いしました。
工事中の現場が休みの日だったと思うんですが、棟梁だけ来ていて。
その時に窓枠のところで棟梁が「窓枠のサイズをあわせにきたんや。」って熱心に測ってくれていました。
細かいところも、機械ではなく一つずつ作ってもらえる。嬉しいな、職人さんすごいなぁって思いました。
あと、棟梁めっちゃ歌がうまいんですよ。地鎮祭の時に祝詞を上げるじゃないですか。
数をこなせば上手なんだなぁって(笑)それまで、無口でしたがさすがだなと。
私のオススメポイントです、棟梁の歌が上手いって。
もっともっとお花を楽しんでほしい
「お花ってハードルが高い」と言われたことがあって、長年花に親しんできた私にとっては思いもよらない一言でした。
ハードルが高いなら、皆さんにもっと親しみやすい雰囲気をと、お祝いイベントとして、成人式の日にフォトブースをつくり、成人の皆さんが写真を自由に撮れるようにしてみました。
(写真:遊花さん提供)
インスタグラムや個々での呼びかけにより、今年初めての試みでしたが、何人か来て下さり、ご家族との記念のお写真も撮られて喜んで下さいました。
毎年の恒例行事にしていこうと思っています。
また、今後はお花の収穫祭など、もっともっと楽しいことを企画し、地域の方の立ち寄りやすい場所にしたいなと考えています。
今、どんな花があるのかな~?とか、自宅の植物の生長の話でもフラ~ッと寄ってもらえると嬉しいです。
ゆくゆくは、特別支援学校に通っているお子さんたちの働ける場になればいいなと考えています。
昨年ご縁があって長浜市社会福祉協議会様とつながることができ、月に数回、体験の場として何人か来てくれているんです。
チラシのホッチキス止めや、ラッピング用紙を切ってもらったりとか絵が得意な子にはポップにとても上手な絵を描いてもらったりと私もすごく助けてもらっています。
数年前から空いている畑をお借りして花の栽培もしています。
毎年「あ~、これが失敗だったな」と、試行錯誤の連続と草むしりとの戦いですが、畑も働く場の一つになればいいなと思っています。
学校を卒業し、社会に出る一つ前のやわらかく、あったか~い準備運動のような会社と思ってもらえたらいいので、社会とつながる役割を担っていければなと思っています。
取材後記
「お花に囲まれて本当に幸せ。」と、穏やかな笑顔で話してくださった遊花さん。大好きなお花、木の香りに包まれた遊花さんの幸せが、周りの方にも広がっているんだろうなと感じました。これからも多くの人にとって癒しの居場所になっていくことを願っています。(広報企画:川瀨)
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