【NEW】リノベーションで受け継がれる家族の想い

F様【暮らしのインタビュー】

お客様の声|すべて

◇F様ご家族:ご夫婦・お母様

2020年2月竣工


退職後、大工だった父が建てた家をリノベーションされたご夫婦。
家族の思い出や大切なものを受け継ぎながら、田舎暮らしを楽しまれているご様子をお聞きしました。

 

リノベーションで生まれたお気に入り空間

【ご主人】休みの日は畑仕事や、栗拾いもするように。薪ストーブのまわりでいろんな作業ができるのがお気に入り。先日は栗の皮むきをして渋皮煮作りを。

ウッドデッキは収穫した野菜の置き場所や作業スペースに重宝しています。今後は仕事を半分ぐらいにして、お互いの時間を大切にしながらゆっくり穏やかに過ごしていけるといいなあ。お気に入りのウッドデッキで、天気が良い日には優雅にお茶したり()夏だったらお風呂上がりに涼める場所として使っていきたいです。

【奥様】リノベ後はどこにいても人の気配が感じられていいなと。というのも、以前は居間が狭かったので、私はすぐに2階の自分の部屋にいくことが多かったんです。でも開放的な広さになり、ゆったりとリビングの椅子に座ってパッチワークや編み物をするのが、あったかいし最高。

 

薪ストーブの虜(とりこ)に

薪ストーブとの出会いは冬に行った試住体験。一晩泊まって、薪ストーブってこんなにあったかいんだ、調理もできるしいいもんやなぁと。

夫は最初「薪どうすんねん」と反対でしたが、今では薪人会(※)の会長をしているくらい、のめり込んでしまって(笑)
※薪人会とは内保製材の薪ストーブユーザーによる薪づくりのコミュニティ

(薪人会の活動風景)

薪ストーブ1台で家中があったまるので、2階の寝室も暖房をいれたことはないですよ。以前私は冬、電気毛布が必要でしたが、今は羽毛布団1枚。お風呂上りはパジャマ1枚で。洗濯物もよく乾くし電気代も安上がり。薪ストーブの宣伝部長ですね(笑)

(スウェーデン積みされた薪)

大工だった父が愛着をもって建てた家

子どもが小さいうちは両親とは別に住んでいましたが、20年程前両親から「自分たちも歳をとっていくし、できたら帰ってきてほしい」と言われ、子どもが中学校に入るのをきっかけに戻ってきました。

当時の実家は昔ながらの田の字型で、座敷は来客や法事のために、普段の生活は狭い暗い光の入らない部屋。家を建て替えたいと相談しても父は大反対で。大工だった父が、自分で設計して自分で建てたので、この家にすごく愛着をもっていて。リノベーションを提案しても反対。でも私が退職する年に父が亡くなり、母が高齢になってきたこともあり、今の生活スタイルにあった家にかえようかと家族で考えはじめました。

田舎暮らしに溶け込むリノベーション

【ご主人】最初は家を建てるつもりでモデルハウス巡り。かなりたくさん見に行きました。

【奥様】ふくらの杜にはもともとマルシェで訪れていましたが、工務店って知らなくって。初めて工務店と知った時に、「こんな家いいなー、すごく木の香りがして癒される、落ち着くな」って。そのあとすぐ夫にも勧めて感響の家を一緒に見に行きました。

【ご主人】他の工務店をまわるときれいで快適で、でもこの歳になって、アーバンライフのすっきりした感じよりも、ほんわかしたルーラルライフ(田舎らしい暮らし)のほうがいいかなと。

【奥様】私はハウスメーカーの方から「高気密高断熱なので窓をあけなくていいですよ」って言われた時に「えーっ」て。「せっかく田舎に住んでるんだから、窓を開けて風通しのいい家の方がいいんじゃないかな、私が感じる快適とはちょっと違うかな」って思って。

【ご主人】退職して畑を初めたばかりで、ウッドデッキに芋を並べるような生活には感響の家の方が合ってるなぁと。四つ間造りを活かした田舎の湖北の地域にあった家づくり、そのへんかな。木材も地元の国産材が多く、外国産材ではないというのもいいと思った。社長が「リノベーションもできますよ」と言ってくださったので、全部壊してしまうのではなくリノベーションで親の想いを残そうと決めました。

日の目をみることができたもの

【ご主人】リノベーションで見えるようになった梁があり、磨き方を教えてもらって、グラインダーと紙やすりで艶がでるまで磨き上げました。

以前建具で使っていた菱花柄のガラスも、社長が「もうこんなガラス手に入らないから」って残してくれていて。僕のこだわりというより、社長のこだわり(笑)

【奥様】パッチワークや刺繍が昔からすごく好きで。いつも生活がバタバタしているから、集中する時間って大事。

ここへ戻ってきた当時は、飾るところがなくて全部衣装ケースに片づけたんです。だけど、リノベーションした後には絶対飾るぞ!って。自分の作ったものを飾りたい気持ちが強かったので、飾り棚を作ってほしいことは社長や大工さんに何回も伝え、ようやく日の目をみました。

 

大切につなげていきたいものと想い

柱や梁の中には昔のものをそのまま使っている箇所もあるので、それはよかったね。天井の立派な梁とか大黒柱をみると、「おじいちゃんやっぱりすごい家建てはったんやな」って思います。

全部壊してしまって新築するのは簡単だけど、例えばガラスにしても今はもう手に入らないのなら、昔の人が残してくれたものを大事にしていくのもいいかな。

私たちの後この家に誰が住むかわからないですが、できたら息子たちに住み継いでもらえると嬉しいな。そういうものを大切にするためにもリノベーションを選んでよかったなと思います。

取材後記

家や暮らしの話をする中で、お互い名前で呼び合いながら笑い合うご夫婦。昔の素材や想いを残すリノベーションの住まいが、家族の絆をさらに深めているように感じました。(広報企画:川瀨)

▼イベント情報はこちらから