広報企画のたかやまです。
ふくらの杜で2年ぶりとなる肥田文子さん絵手紙展がはじまりました。
前回2022年、展示会終了後に「また2年後にね」との肥田さんとのお約束。
今回の展示会テーマは「あれから2年、身近な出会いから~」です。
85歳になられた現在も、日々心が動く瞬間を絵手紙に描き続けておられます。
情報誌kokotiの裏表紙にも「湖北の食」と題し、毎号絵手紙とともに「おはなし」も掲載させていただいていて、楽しみにされている方も多いと思います。
肥田さんは、「湖北町食事文化研究会」の代表もされていて、絵手紙に描かれる題材も「食」にまつわるものもたくさん。
今回の絵手紙パネルは19枚、総展示数は216点。すべてこの2年に描かれた新作だそうです。
「これでも半分くらいなんですよ」とおっしゃる肥田さん。
(肥田さんご自宅にて撮影)
採れた野菜、庭に咲く花、ご近所さんとのやりとり、お孫さんのこと…など、本当に身近なものに心を動かされた瞬間、筆を動かしておられます。
初日の11/10には、肥田さんによる「白菜のたたみ漬け」実演が行われました。
湖北の伝統的な郷土料理のひとつです。
この実演を楽しみにお越しくださった方も多く、肥田さんを取り囲むたくさんの人!
まず、一週間前に肥田さんがご自宅で作ってくださったたたみ漬けの試食。
樽から出された白菜は、白と緑が交互に重なり、ザクっと包丁で切っても崩れにくいんです。
しょうが醤油を少しのせていただくと、ほんとに美味しい~!
こんなに美味しいたたみ漬け、自分でも漬けてみたいな…と興味津々で実演スタート。
白菜の外側、少し硬くて濃い緑の部分、内側の柔らかくて黄白っぽい部分、その中間。
それぞれに分けておくことが大切だそう。
厚みがあり固い部分は、樽の中でギュッギュッと押しつぶしていきます。
漬け込み調味料は、家庭によって様々だそうですが、肥田さんのレシピを教えていただきました。
日本酒も「これくらいやね」と肥田さんの感覚で。
漬け込み日数は、一週間ほどだそう。
「丸く結球した緑葉を一枚一枚外して洗い、塩と共に漬ける作業は正月の客を待つ冬の仕事の一つ」と肥田さん。
実演とともに教えていただくと、なんだか自分にもできそうな気がしてきました!!
今年の冬は挑戦してみようかな。
この日、肥田さんの実演のほか、食文化での学びをともにされている方々の伝統食の販売もしていただきました。
あっという間に完売してしまったおにぎりセット。
大豆あん、小豆あんの大福。
そして打ち豆汁。
大豆を打ってつぶす体験も。
皆さん、肥田さんを囲んで話に花が咲きます。
そして、こんなにすてきなお出会いも!
肥田さんの著書「忘れぬうちに伝えたい湖北の伝統食・地産食 決定版」を日々愛読されているという若いお母さんと娘さん。
表紙裏にサインならぬ、似顔絵をその場で描かれる肥田さん。
とっても素敵な光景でした!
肥田文子さんの絵手紙展は、11/17(日)まで。(11/13は休館)
肥田さんご夫妻は、毎日在廊されます。
ぜひ足をお運びください。
(肥田さんご夫妻 ご自宅にて撮影)