川瀬文明 自己紹介へ

木の家㊗上棟

公開日:2016/12/08(木) 更新日:2022/09/08(木) 専務ブログ「5尺3寸5分法師」すべて

センムの川瀬です。

なんと先月のブログアップ0回!!!

28年の年初に掲げた個人的指針は『発信力』。

お役立ちの情報や、内保製材ならではのこと、働く仲間のことなど

発信しまくるはずだった!

事務所の天井に志高く飾ってあります。。。気を取り直して頑張る。

 

今日は、とうとう伊吹山が白くなりましたね・・・初雪。

伊吹山が三回白くなると、下に降りてくると言われていますが、今年は少し遅いようで

ちょっと助かります。

本日上棟ということで、伊吹山の裾?で、わが母校伊吹高校のすぐ近くで建てさせていただきました。

朝方に降った雨も上がり、温かい陽気でホント良かったです(^^)

ワタシ以外の方々の日頃の行いが良いお陰かな?!

Hさま、おめでとうございます!

施主さまには、棟札を書いていただきました。

すらすらと書かれて、関心。書道の苦手なワタシには憧れます。

 

内保製材、感響の家では、100%国産材で作らせていただいており、上棟中も、桧や杉のいい香りに

周囲が包まれ気持ちイイ。

国産材100%でつくる、ということを達成するための努力もやはり必要で、完成後木組みが見える部分もあり、

木の目利きというか、どこにどう使うか、見せるかなど気を遣うところです。

こんな感じで、乾燥させた木材を製材機で狂いを修正しなおしたところで、

設計図を見ながらこの材料で行こう!という具合で材料確認です。

現場上棟時に組みあがっていくのも、製材部スタッフや設計スタッフはドキドキしながら、

よし良い感じ! とホッとするものです。

天然乾燥ならではの美しい色とツヤの梁が表しで見えるのは、材木屋が運営する

工務店としてこの上ない喜びです。

製材や設計のスタッフが家を想う、お客さんを想う仕事の賜物です。

木の家って作る方も面白いんですよ!

 

今日は、もう一つ。

朝礼時に、棟梁の作業確認あいさつで、「北西の角から、いの一番で・・・」とのことば。

ふと、建築用語におもしろいなぁ・・・と思ってしまいました。

建築と言葉については、結構関係性のあることが多くあるんですが、ちょっと紹介です。

『いの一番』・・・真っ先にとか一番最初に、という感じで使いますよね。

木造建築の世界では、設計図面(構造図)の決まり事として、「番付け」というものがあります。

横方向が一番から、二、三、四・・・・・

縦方向が、い、ろ、は、に、ほ、へ、と・・・

逆の場合もあります。

どの柱をどこへ持っていくか、どの向きに納めるかこれだけでわかるんですね(^^♪

一番角の番付けが、「いの一番」

こんな風に書きます。

南から北を向いて読むことで、方向がわかります。

Hさまの設計では、勝手口の外の庇の軒下があり、そこの柱。

外部柱なので、塗装をしています。

ちなみに内保製材が使う塗料は、内装だけでなく外部も100%自然塗料!(ドイツ製で国産ではありませんが・・・)

(あ、余談ですが、自慢です。)

ここから組み始めていくので、真っ先にとか、一番に・・・という語源に。

おもしろいですね。

「子はかすがい」という言葉もありますが、これも材料をつなぎとめる建築金物の

「カスガイ」から来ていますよね。

他にもいっぱい。

「たちが悪い」

「相槌を打つ」

「釘をさす」

「うだつが上がらない」

など、建築から来る言葉はホントにたくさんありますね。

昔の職人さんたち、おしゃべりだったんですかねぇ(*^^*)

 

たわいもない話ですが、ワタシの居場所である木や建築の業界・・・

奥が深い!

他の業種のかたの、「あるある」?も聞いてみたいものです。

 

なにはともあれ、本日、上棟! 

無事に棟が上がり幸せであります!

 今月あと2棟の上棟を控えており、天候に恵まれることを願うばかりです。

1ページ (全102ページ中)