伊藤和子 自己紹介へ

絵本「はじめてのびわこの魚」重版記念原画展&おさかなトーク

公開日:2022/11/14(月) 更新日:2022/11/14(月) なでしこブログ「ええもんめっけ隊」すべて

こんにちは 総務の伊藤です。毎日、気持ちの良い天気が続きますね。

秋も深まり、息が白く見える朝もふえてきました。

さて、先日 丘峰喫茶店・能美舎(滋賀県長浜市木之本町大音)で開催された 『はじめてのびわこの魚』重版記念原画展 黒川琉伊(くろかわ るい)くんのおさかなトーク に行って来ました。

こちらが、琉伊くんの本『はじめてのびわこの魚』

琵琶湖の魚といえば、もっと地味な色を思い浮かべると思いますが、琉伊くんが描く魚は「婚姻色」といって繁殖期にだけ現れる体の色や模様をその魚の住んでいる環境で見たままに描かれています。

 

会場となった丘峰喫茶店は、賤ヶ岳の麓に佇む築350年の古民家でご夫婦で営業されている喫茶店。

自家栽培のお米や地元の農家さんから仕入れた旬の食材を使った週替わりの御膳やお店オリジナルのカレー、挽き立てのコーヒー、手作りのデザート…とどれも丁寧に作られていてご夫婦の温かい人柄が伝わります。

 

琉伊くんのことは、テレビの「博士ちゃん」を見て知り、今年7月に本が出版されたこともあっていつか本を手にしてみたい…と思っていたところ、偶然こちらでトークイベントをされることを知り「またとないチャンス!」と行って来ました。

お店に入ると入り口にたくさんの原画やグッズが

 

色鮮やかな琵琶湖の魚たち

 

お店の中にもたくさんの原画が飾られていました

ちょっと早めにお店に行き、琉伊くんの到着を待っていると主催の奥様が誰かに電話をされている様子。

「そろそろ始まる時間だよ~。今どこにいるの?」

相手は琉伊くんでしょうか?

「えっ?途中の川で引っ掛かっているの?」

どうやら、会場に来る途中のどこかの川で魚をつかまえている最中のようです。

そうして、しばらく待っていると琉伊くんやっと登場。

手にはつかまえてきた魚が入っているバケツが。

 

そして琉伊くんのトークイベントが始まりました。

 

琉伊くんはとっても気さくで、初めての人でもすぐに友達になれそうな雰囲気。

自分で作った魚の模型を手に取り、魚の生態やその魚が一番おいしい食べ方など説明してくれます。

 

琉伊くんのお母さまが横から魚の模型を渡そうとすると、「それ、まだええわ。そっちちょうだい。」とか、「あー。次は何しゃべろうかなぁ。これは時期が違うし、今はちょっとやめとこか。それ取って~。」と素のままで、とてもリラックスした雰囲気。

 

途中、つかまえてきた魚を目の前に見せに来てくれたり

 

 

そうして楽しそうに魚の話をしながらも、時に自然の魚たちを守るために大切な話もしてくれます。

 

「”近くの川で〇〇がいた”とか、魚をとっている様子をその場所が分かるような写真をアップしてブログとかインスタに載せると、すぐ商売にする人が寄ってきて珍しい魚を乱獲していくから、そういう人に知られないように皆さん気をつけてくださいね。」

「ぼくは、テレビや新聞とかの取材を受けるときは取材クルーの皆さんに場所が特定されるような背景は映さないでねと頼んでいるんです。」と。

 

それはとても大事なことで、琉伊くんが大好きな滋賀の魚たちをいかにして守ろうとしているのかが分かる場面でした。

 

最後に、サイン会も。

 

私もその場で買った本にサインをしてもらいました。

好きな魚をリクエストすると、その場で描いてくれます。

 

琉伊くんが描いているのをそばで見ながら少しお話させてもらい…

私のリクエストは「アマゴ」だったのですが、

「あー。へたくそやー。アマゴがイワナになってしもたー。」と琉伊くん。

 

「はい!」と渡されたサインを見るとしっかり「ヤマトイワナ」の文字が…。

 

あれ?アマゴどこいった?(笑)

ちなみにサインの名前の下にかかれているのは「ルイザウルス」という生き物だそうです。(かわいい)

 

琵琶湖の魚をキラキラした目で楽しそうに、愛おしそうに話す琉伊くんにグッと心をつかまれ、普段何気なく住んでいる滋賀の魅力を再確認したトークライブでした。

12ページ (全48ページ中)