設計の北村です。
梅雨入りを前に、木々の緑がいっそう深まってきました。
先日、大津の現場を訪れた際に立ち寄った、「寿長生の郷(すないのさと)」。
とても素敵な場所だったので、少しご紹介させていただきます。
「寿長生の郷」は、大津市発祥の和菓子屋「叶匠寿庵」の和菓子づくりの拠点として、豊かな自然そのままつくられた里山で、広大な丘陵地に梅林やゆず畑、菓子工房やカフェなどが点在しています。
「寿長生」とは、井戸のつるべ(桶)を引き上げる縄を意味する言葉で、郷を訪れることにより、活力を汲み上げてほしいという思いから名付けられたそうです。
総合案内所となっている茅葺きの古民家。
移築されたものではなく、もともとこの地にあった江戸時代末期の建物だそう。
このあたりの「大石」という地名にも由来し、大石内蔵助にゆかりがあるそうです。
郷の玄関にあたる長屋門。
雨樋がないので、軒先が綺麗です。
大きな水盤の生け花。
敷地内の随所に季節のお花が生けてあり、日本人らしいおもてなしの心を感じます。
菖蒲が見ごろを迎えていました。
一面に梅林が広がり、ふっくらと大きな青梅がなっていました。
もうすぐ収穫時期を迎え、収穫体験もされるのだそう。
敷地内では梅の他にも柚子も和菓子の材料として育てられています。
素材を育て、自然を感じることで感性が養われ、それがよい菓子づくりに繋がっているのですね。
1階がパン屋さんで2階がカフェスペースになっている「Bakery&Café 野坐(のざ)」。
カフェからの眺めもよさそうです。
さらに奥へ歩いて行くとヤギ小屋がありました。
草を食べるのに夢中で、こっちを向いてもらえませんでした(^_^;)
短い時間でしたが、気持ちのよい空気や、きれいな花や緑に心癒されました。
爽やかに心地よく過ごせるこの季節におススメのスポットです。
和と自然を感じる「癒しの郷」に訪れてみてはいかがでしょうか。