こんにちは、工事部の鵜瀬です。
先日は工事が進行中の新築現場で、気密測定を行ってきました。
気密測定は、建物の床面積(1㎡当たり)に対してどれくらいの隙間面積(1㎠)があるかを測定するものです。
C値(相当隙間面積)と呼ばれる値で表示され、数値が小さいほど隙間面積が少ないことを表します。
建物に隙間が多いとどういうことが起こるのか?
隙間から外の空気が室内へ入り冬の寒さや夏の暑さを感じやすくなる、外の冷たい空気と室内の暖かい空気が触れることで壁の中や天井裏などで内部結露やカビの発生が起きやすくなる、室内の空気が外に漏れて冷暖房を効率よく使用できないなどが挙げられます。
隙間面積が少ないとこれらのデメリットが軽減され、快適な住環境を創り出すことにつながります。
測定の様子を見てみると、専用の機器で室内の空気を外に排出し、隙間から入る空気との圧力差から隙間面積を測定する仕組みです。
どういう所に隙間が出来やすい(空気が漏れやすい、入りやすい)かというと、エアコンや換気扇、給気口などが取り付けられるパイプの廻りや材料の継ぎ目、下屋と壁の取り合いなどが挙げられます。
隙間を極力無くすために、パイプの廻りはコーキング処理を行ったり、面材の継ぎ目はテープを貼ったり、ウレタンを吹き付けたりと対策を施しています。
今回の物件のC値は0.35㎠/㎡。
弊社では、C値1.0㎠/㎡以下を目標に設定していますので、今回はかなり良い数値が出ました。
数値が良いことだけが大切なことではありませんが、快適な住環境を創り出すために必要な要素である気密。
奥が深いな―と思いました。