広報企画のたかやまです。
今日は、ぜひご覧いただきたい「みいちゃんの生きる道展」のご案内です。
『場面緘黙症』という言葉をお聞きになったことはあるでしょうか?(ばめんかんもくしょう)と読みます。
極度の不安障害で、家族以外とは話せず、不安の強い場面では体が自分の意志で動かせず言葉でコミュニケーションがとれないみいちゃん。(現在14歳・近江八幡市)
今回の展示は、特性である強いこだわりを生かし、小学6年生で「みいちゃんのお菓子工房」の店長兼パティシエになったみいちゃんのこれまでの軌跡を追った「生きる道展」です。
みいちゃんのお菓子工房ホームページには、場面緘黙症のことがとてもわかりやすく書かれています。
一部抜粋してご紹介しますね。
極度の不安障害。幼少期に自閉症スペクトラム、発達障害も持ち合わせていると診断を受ける。自宅以外では、人間の生きる機能がシャットダウンされ、唯一できるのが息をする事、眼球を動かす事。極度の不安で、声は出せません。 自宅以外の緊張が強い場面では、体が自分の意思で動かなくなる「緘動(かんどう)」の症状がでます。いろんな病院をめぐり、検査をしてきましたが、原因はわからず薬もありません。学校では、常に緘動の状態で、声もだせず給食も食べられません。字を書く事も、立つ事も1人ではできず、支援学級に在籍し、小学4年生で不登校を経験したのち、小学生高学年の後半は、なんとか午前中だけ2時間の通学ができていました。 (※みいちゃんのお菓子工房ホームページより抜粋)
ほんの一部ですが、みいちゃんのこと、生きづらさなどを感じることができます。
本展示では、みいちゃんが「生きる道」として、パティシエになる夢を見出し、小学6年生でケーキ屋さんになるまでの道のりをじっくりとご覧いただける展示です。
ふくらの杜いっぱいに、展示いただいている内容を少しご紹介。
玄関を入ってすぐの、特大タペストリー。
タペストリーには、はじめてつくったケーキから今に至るまで120点以上のケーキの写真がズラリと並びます。
小学5年生から中学2年生の現在までの、ものすごい成長の様子を見ることができ、圧巻!です。
みいちゃんの0歳~現在の「年表」展示では、成長・個性・スイーツへの目覚めがわかり、みいちゃんのこと、場面緘黙症のことがよく理解できます。
学校の授業展示(学校で描いた絵やノートなど)や、作品展示なども。
学校での様子や、スイーツづくりへの想いがリアルにわかる展示です。
2020東京パラリンピックで 聖火リレーのランナーとして参加したみいちゃん。
トーチ実物やユニフォーム、写真の展示も。
「カメラマンみずきのミニ写真展」
みいちゃんのもう一つのコミュニケーション手段が、カメラです。
写真をとおして「みいちゃんの世界」をご覧になってください。
他にも、ミニシアター上映・工房パネル・みいちゃんの分身ロボットおりひめ・パネル展示などなど。。。
そして!!
土日限定でみいちゃんのスイーツ販売(ケーキ・焼き菓子)もあります。
初日の二日間は、オープンから大行列で、ケーキはすぐに売り切れてしまいました。
3/26.27が最終です。
日曜日には挽きたて淹れたてコーヒーの販売もありますよ。
ぜひゆっくりと展示をご覧いただき、おみやげにスイーツもいかがでしょうか。
開催は3/27(日)まで、休館日は3/23(水)です。詳細はこちら
場面緘黙症のみいちゃんの生きづらさ、前に進む「生きる力」を少しでも感じていただけるとうれしいです。