こんにちは、製材部の栁田航冴です。
4月に入り、新入社員の話題をニュースで見かけた時、僕が内保製材に入社して丁度1年が経ったことに気が付き、時の流れの早さに驚きました。
先日、製材部として初めて「楽学講座」に参加しました。
楽学講座は、木材市場、自社の製材工場、建築中の現場、お住まい宅をご案内するツアーとなっており、製材工場では、「内保製材の木へのこだわり」をお伝えする場となります。
楽学講座を通して、内保製材は滋賀の木材を活用した自然乾燥材が魅力の一つだと改めて思いました。
自然乾燥材のメリットは、機械乾燥とは違い自然の力でゆっくりと乾燥させるため、木材の色や木目などが鮮やかに現れます。また、木材に含まれた油分が飛ばず、本来の粘りや弾力のある木材になります。
また、自然乾燥と機械乾燥では、乾燥によるひび割れが異なります。一般流通している機械乾燥の中でも高温乾燥は木材の核となる芯に割れが入ってしまうこともあり、強度が低下してしまいます。
しかし、自然乾燥で生じるのは表面割れです。一見割れているので心配されるかもしれませんが、木材の強度は保たれています。
そして、近くの山で伐採された木材を使うことによって、資材運搬時に生じるエネルギー量を抑え二酸化炭素出量を減らすことにもつながります。
この楽学講座で驚いたことは、「加工された木材はまだ生きている」ということです。
伐採され加工された木材でも「湿気を吸収したり放出したりする性質」があります。この性質により室内の湿度が調節され、快適な空間を作ることができます。
伐採された木材は生きていないように感じていましたが、この性質を知り、木材の凄さと利便性を再確認できました。
このような木材の知識を実際に触れながら学ぶことはとても良い経験になりましたし、大きな知識となりました。また、木材の自社生産は内保製材の大きな特徴であり魅力だと思いますので、より多くの人に製材工場に訪れてもらい、木についてもっと知ってもらえればいいなと思いました。