三月になってしまいました…
毎回、設計スタッフが月一回当番でブログをあげてるんですが、
二月担当の私がさぼってしまいました。 ごめんなさい。
季節感の無い冬がおわり、もうすぐ桜の季節ですね。
でも今年はコロナウイルスの影響で自粛ムードなんでしょうか…
今回のお話は、昨年末にお引渡しをしたお宅にとても素敵な襖が入ったので
ご紹介させて頂きます。
綺麗な緑ですね…陽の光で模様も浮かび上がっています…美しい。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、「野田版画工房」さんの唐紙で作った襖です。
永源寺の長閑な山あいに佇む工房。京都老舗唐紙工房で勉強されたご主人と、
版木デザインを行う奥さん、夫婦共同で作家活動されています。
ところで唐紙とは?
奈良時代に中国より伝わった装飾の紙のことで、和紙に胡粉や雲母などの顔料で
作った絵の具を版木に塗布し、模様を摺り写した紙のことです。
(浮世絵などの木版画とは少し技法が違う)
冒頭の写真のように、光が当たり真珠のような光沢と独自の陰影をもたらします。
今までに何軒かのお家で取り入れていますが、どれもこれも見事な作品ですね。
四季折々の草花などからのデザインや生命力の表現、家族を想う気持ちなど
枠にとらわれないデザインがとても魅力的です。
また受注製作なので好みの色や、いいなと思う過去作品、空間との調和や
住まう人のイメージから、ストーリー性を持った提案をして頂けます。
昔から日本人は住空間に自然を取り入れようとしてきました。
生け花や掛け軸、そして襖。
地域の自然風景を感じさせるデザインを日常の暮らしの中に取り込み、
生活に潤いや豊かさを感じたりする日本人の暮らし方は、
住空間を考えていく上でもとてもヒントになります。
暮らしに彩を取り入れてみませんか?